┃体験記【番外編】メタボおじさんの自転車探求記 著者(わらっち)
運動不足で体重70kg最近85kg(身長160cm)のもうすぐ50代男で自転車にほぼ乗らない自転車ド初心者。
皆さまもぜひ自転車の魅力を体感してみてください!
サイクリング体験記【番外編】メタボおじさんの自転車探求記
【事故率を減らそう】たまには真面目に自転車事故の話!2023年5月15日

突然の自転車事故との遭遇


いつもの何気ない日常の中で「まさか!」という出来事を体験したことはありませんか。

ワラッチは、つい先日そのような出来事に遭遇し目撃者になったのです。

そして、その「まさか!」の出来事とは交通事故です。

交通事故は、意外と皆様の身近でも起こりうる出来事なのではないでしょうか。


それはある日、バイクに乗って近所のスーパーへ食料を買いに出かけた際、右折をするために右折専用レーンへと進入しました。

すでに右折待ちの乗用車が1台おり、ワラッチもその車の後ろについて直進する対向車が通り過ぎるのを待っていたのです。

すると、対向車が一瞬だけ途切れたように思えたのですが、ワラッチの位置からは対向車線の右折待ちの車の奥に自転車が直進しようとしているのが見えました。

「あっ、まだ右折はできないな」と思った瞬間、前の車が動き出し交差点に進入していったのです。

自転車とぶつかる!危険を察知したワラッチはつい無意識のうちにクラクションを鳴らしていたのですが・・・

時すでに遅し、対向車線の右折待ちの車で死角となり自転車に気付けなかったのでしょう。

ガッチャーン!!と凄まじい音と同時に自転車に乗っていた方が地面へと吹き飛ばされてしまったのです。



ワラッチが事故を起こしたのではないのですが、目の前で起きた一瞬の出来事に少しだけ頭と体が固まってしまいました。

我に返ると血を流しながら倒れている被害者の方が目に入り、すぐにバイクを近くのコンビニに止め事故に気付いた周りの方と協力して救急車の手配や声掛けをしました。

正直に言うとワラッチは言われたままに自転車を脇に寄せただけで、たまたま居合わせた同じくらいの年齢の男性がテキパキと動いてくださいました。

今思うと本当に心強い存在だったと痛感しています。


そうこうしているうちに警察や救急車が到着し、事故に遭われた方に意識があることがわかったので、テキパキと動いていた中年男性と会釈をしてその場から去ろうとしたのです。

そして、その去り際にたまたま警察官が「もし車道側へ転んで、後ろから来た直進車にひかれたらあぶなかった」という主旨のことを他の目撃者に話ているのを耳にしてゾッとしました。


今回はたまたま目撃者でしたが、いつ自転車事故の当事者になるかわかりません!

そこで、今回はこの探求記を読んでくださっている大切な皆様を少しでも事故から守るために自転車事故に関する話をさせてください。

どんなに気を付けていてもいつ「交通事故」の当事者になるのか本当にわからないものです。

だからこそ少しでも交通事故に遭う確率を下げることが大切だと思っています。


自転車関連の重大事故の特徴


ワラッチが目撃した事故も自転車と車による事故でしたが、警察庁によるとやはり大事故で多いのは車との事故で鉄の塊とぶつかってはたまらないですよね。

自転車関連の死亡・重傷事故の相手当事者は、その約76%が自動車で最も多くなっています。

 

自転車と自動車の事故のうち、出会い頭衝突による事故が約55%で最も多く発生しており、このような事故では自転車側にも安全不確認や一時不停止等の違反が多く見受けられます。

 

引用:自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~|警察庁


出会い頭に次いで多い自転車事故のパターンは右折時・左折時の事故です。

右折時は交差点での衝突に注意が必要で、本来自転車は右折時に「二段階右折」が義務付けられており、交差点で二段階右折をせず一気に右折しようとしたことが原因で事故にあうことがあるので注意が必要です。

また、左折時は自動車による巻き込みに注意が必要です。

左折しようとしている自動車の横を自転車がすり抜けて左折すると、自動車に巻き込まれる可能性が高くなります。


出典:警察庁

自転車事故が起きる主な4つの原因


1:安全不確認

後方の安全確認しないまま急に進路変更をしたことで事故につながるケースが最も多くなっているそうです。

例えば、駐車中の自動車などを避けようと十分に確認しないままふくらんでしまい、後方を進行する自動車と接触する事故などがよくあります。

2:一時不停止

一時停止を無視して、安全確認をしないまま飛び出したことによりおこる事故です。

一時停止の標識がある場所では、必ず自転車も一時停止しなければならないので注意してください。

3:信号無視

自転車を運転していた方が赤信号を無視したことで事故につながることもあります。

基本的には自転車も道路交通法に従って道路を走ることが義務付けられています。

4:歩道上での歩行者との接触

自転車と歩行者とでの事故の大きな原因は、歩道での歩行者との接触です。

自転車の通行が許された歩道であっても歩行者が優先になるので注意が必要です。

・交差点では一時停止、信号無視をしない等交通ルールを順守

・自転車は車道通行が原則だが、歩道を走行する際は車道寄りを徐行、歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止

自転車に乗るということは、被害者になるだけでなく加害者になる可能性も十分あるので気を付けてください。

また、当然のことですが最低限のルールを守ることで自転車事故に遭う確率も下がります!


最後に


ながら運転は絶対にしない

自転車を運転する際(自転車だけはありませんが)に絶対に守って欲しいことがあり、それは「ながら運転」です。

近年、スマホの普及により歩きスマホなどの「ながらスマホ」が社会問題になっています。

そして、とあるニュースでは大学生がスマホを見ながら自転車を運転していたことで人と接触し、相手の方が亡くなり重過失致死罪で有罪判決を受けたと報じられていました。

自転車運転中の「ながらスマホ」は、周囲の歩行者や自動車などに対する注意が不十分になり、重大な事故につながる可能性が高く危険ですので絶対にやめてください。

自転車保険に必ず加入する

自転車保険の加入を義務付ける自治体が増えていますが、保険加入者の割合は約6割程度と残念な数字になっているのが現状だそうです。

最近は自転車の運転者に多額の損害賠償責任を負わせる判例がでていますので、自転車を利用する家族全員で損害賠償責任保険に必ず加入するようにしましょう。

また、加入義務化に伴い多くの自転車保険が世に出回っていますが、もし一つアドバイスをするならば個人賠償責任補償の限度額が少なくても1億円以上の保証があるものに加入するのがベストだとワラッチは考えいます。

それは、自転車事故の損害賠償額が9,000万円を超える判例が既に2つほど出ており、自動車事故の判例からも今後は賠償額が増える可能性が十分にあると考えるからです。

 

事例3 保護者の注意や指導が不十分と指摘された、小学生の自転車事故
自転車で坂道を下っていた小学校5年生が、前方不注意で高齢歩行者と衝突し、脳に重い障害を負わせ寝たきりの状態とさせた。児童に十分な指導・注意をしていたとはいえないとし、保護者の監督義務違反を認めた。
  保護者の賠償金額
  約9,500万円(平成25年神戸地裁判決)

 

事例4 自転車同士の事故
昼間、自転車横断帯のかなり手前から車道を斜め横断したCさん(高校生)が、対向車線を自転車で直進してきた男性と衝突し、言語機能喪失等の重大な障害を負わせた。
  Cさんの賠償金額
  約9,200万円(平成20年東京地裁判決)

 

引用:自転車に乗るときのルールとマナー|神奈川県警察


組合でも「メンテナンスパック付帯保険」と「TSマーク付帯保険」という自転車保険を取り扱っています。

保険について興味のある方はぜひご覧ください。

また、令和5年4月1日から全ての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務化されることになりました。

いざという時のためにも必ずヘルメットは着用しておいてください。



何度も言いますが、交通ルールを守るという当然のことを意識するだけで事故の当事者になる確率は下がります。

今回紹介した事故の原因などを自転車に乗っているときに思い出し安全運転を心掛けてくれたら嬉しいです。


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